高次脳機能障害を生じる脳梗塞、脳出血、くも膜下出血


 

高次脳機能障害は何も外傷によってだけ起こるわけではありません。
 

そこで、高次脳機能障害が起こり得る代表的な疾患(病気)にはどんなものがあるのかを簡単に触れておきたいと思います。
 

脳卒中

高次脳機能障害の原因となる疾患の60~70%は脳卒中です。

脳卒中といっても様々で、以下のような疾患があります。
 

脳梗塞

脳梗塞(のうこうそく)とは、脳に酸素と栄養を供給している脳の血管が閉塞してしまう病気です。

閉塞する原因の違いから脳血栓(のうけっせん)と脳塞栓(のうそくせん)に分けることが出来ます。

脳血栓は脳の血管の動脈硬化などを原因とするもので、脳塞栓は心臓で出来た血栓が脳まで運ばれて血管が詰まるものです。
 

脳出血

脳出血とは、細い脳血管が破れて脳内に出血する病気です。
 

くも膜下出血

脳と頭蓋骨の間には、外側から硬膜、くも膜、軟膜の3つの層があります。

その真ん中にあるくも膜は、外側の硬膜とは密着しているのですが、内側の軟膜との間には脳脊髄液で満たされたくも膜下腔というスペースがあり、そこにある脳動脈瘤が破れることでくも膜下出血を起こします。
 

症状は、突然に激しい頭痛が襲います。

太い血管から出血するので出血が多く、他の脳卒中よりも生命の危険度が高い傾向にあります。
 

低酸素脳症

低酸素脳症とは、溺れたとき、窒息、ぜんそくの発作等での呼吸不全や心筋梗塞、一酸化炭素中毒等での循環不全によって、脳に一時的に十分な酸素や血液が供給されなくなり脳に障害をきたします。
 

脳腫瘍

頭蓋骨内に出来る腫瘍で、良性と悪性があり、悪性の場合はつまり「がん」です。

良性であっても高次脳機能書障害を引き起こすことはあります。
 

脳炎などの感染症

脳炎、脳膿瘍(のうのうよう)、エイズ脳症など、細菌やウイルスが脳へ浸入することによって起こります。

脳の損傷は大脳全体に及ぶこともあれば、局所に留まることもあります。
 

認知症

アルツハイマー型認知症を代表に認知症にもいろいろありますが、認知症による症状が高次脳機能障害と言えるかどうかは、その定義付けによって変わってきます。
 

一般的に、医学的には含まれることが多そうですが、行政的には含まれません。

高次脳機能障害は進行せず程度によっては回復する場合もありますが、認知症は徐々に症状が進行していくことが通常です。行政的には進行性の病気は除外されているのです。
 

ただ、認知症により高次脳機能障害の症状があるのは確かなことです。
 

頭部外傷(外傷性脳損傷:TBI)

疾患ではありあせんが、最後に記載しておきます。
 

頭に物理的な大きな衝撃が加わり、脳を損傷することです。

交通事故の他、高所や階段からの転落、転倒などが発症原因として多くなっています。
 

アメリカなどでは、兵士が交戦時に負傷する例も知られています。

また、ボクシングなどの格闘技、アメフトやラグビーなど衝突することの多い競技などでのスポーツ傷害でも起こります。
 

●詳しくはコチラをご覧ください。

高次脳機能障害の原因となる頭部外傷

 


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