むちうち症で出てくる症状

いわゆるムチウチ損傷を被った場合、多様な症状が出てくることがあります。
では、どのような症状が出てくることがあるのか見ていきましょう。

首まわりの痛み

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まずは、ムチウチ損傷により必ずと言って良いほどある首まわりの痛みです。

診断書には「頚部痛」と記載されることが多いですが、一言に首の痛みと言っても、首の上のうなじの方、つまり項部であったり、右側であったり左側であったり、首から肩にかけてであったり色々です。

この痛みのやっかいなところは、ある部位が痛くなると、それによって無理な姿勢、片寄った姿勢をとることで、新たに別の部位が痛くなってくることがあります。

また詳しくお話ししますが、事故当初に痛くなかった部位が、後々痛くなってきた場合、どれくらい後であったかにもよりますが、事故との相当因果関係を否定されてしまいます。

手指のしびれ

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次に多いのが、上肢(肩口から手の先にかけて)の痺れ(しびれ)、特に指先の痺れでしょう。

頚椎は7つの骨で構成されており、それぞれの間には左右に神経根というものがあります。
痺れが出るということは、何かしらの理由によりこの神経根を圧迫している状態が考えられますが、これが酷くなると感覚の麻痺が起こります。

そして、どの高位(高さ)の神経根を圧迫しているかにより痺れの出る場所も違ってきます。
神経根が圧迫される事の多い頚椎の部位は、一番が5番目6番目(C5/6)、次に6番目7番目(C6/7)です。

そして、各高位の指の神経の支配領域は、一応、C5/6が親指、C6/7が人指し指と中指、そしてC7/T1が薬指と小指となっています(T1は胸椎の1番目)。
しかし、私が今まで相談を受けてきた中で言えば、痺れが出ているのは親指側ではなく、小指側が多かったです。

これは、たまたまC7/T1を損傷している人が多かったという訳ではなく、一部位だけを押している状態では無い場合があること、小指側の方が痺れを感じやすい人が多いこと、 神経の支配領域は綺麗に別れている訳ではなく不明瞭 である事などが考えられるのではないかと推測しています。

また、痺れや麻痺の他、その圧迫された神経の支配領域にかけて放散痛という痛みが出る事も多いです。
放散痛とは、原因部位とは離れた場所にでる痛みを言います。

頭痛

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頭痛もムチウチ損傷後に非常に多い症状です。

頚椎の損傷を原因とする頭痛を頚性頭痛とも言いますが、原因がはっきりしないことがほとんどです。

考えられる原因としては、後頭部の感覚を支配しているC2神経根の圧迫や、それを原因とする三叉神経領域の痛みであったり、頭から首や肩の筋は筋膜などによって連続しているので頚部の筋の緊張などによって頭部の筋も収縮し、後頭神経を締め付けて緊張性頭痛を生じるといった事が考えられます。

また、抑うつ、ストレスなどの心理的要因も影響していると言われています。

脳脊髄液が脊髄液腔から漏れることで起こる脳脊髄液減少症は、また全然違った病態ですので、改めて記事にしたいと思います。

吐き気(嘔吐)

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受傷当初に吐き気を訴える方の数は相当なものです。

その全ての人がむちうちにより首を損傷した事を原因としているのではないのでしょうが、多くの方は2週間以内程度で症状が治まっています。

しかし、一方ではは半年以上も吐き気に苦しんでいる方がいるのも事実です。

難聴・耳鳴り

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耳鳴りを訴える方のほとんどが、自賠責の後遺障害に認められない程度の事も多いですが難聴を伴っています。
逆に難聴が出ても、耳鳴りがあるとは限りません。

耳鳴りも難聴も、事故受傷からある程度の期間(2週間以上)経過してから訴える方が出てきます。
事故後すぐに耳鳴りや難聴を訴える方に今のところ出会った事はありません。

これは、事故受傷してから発症までに期間がかかるものなのか、それとも発症していたが他の症状が酷かったりして気付かないのかは定かではありません。

ただ、発症までの期間がある程度ある場合は、聴覚路への直接損傷が原因とは考え難く、耳鳴りが肩こりの合併で発症することが多いことからすると、頚部軟部組織の緊張を原因とするのではないかと考えられます。

眩暈(めまい)

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むちうち損傷後「めまい」を訴える方もいます。
めまいとは、目が回るようなくらくらした感覚の総称ですが、その結果「ふらつき」が起こります。

このめまいによるふらつきを「平行機能障害」といいます。
めまいだけでなく、難聴と耳鳴りを同時に訴える方も多くいます。

めまいは、内耳や脳幹、小脳の障害で発生すると考えられていますが、頚性めまいと言って頚部の疾患を原因とする場合もあります。
頚性めまいの原因は、椎骨動脈に由来するもの、C1~C3といった高位の神経根や脊髄の障害によるもの、後頚部の交感神経障害によって起こるもの(バレー・リュー症候群の一種)などがあります。

めまいには天井がグルグル回る感じがしたりする回転性めまいと身体がフワフワ浮いているような感じたりする浮遊性めまいがありますが、同じ原因であったとしても、どちらのめまいが出るとは決まりきっておらず、また時の経過で変化することもあるようです。

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