大脳の4つの領域とそれぞれの役割

脳は大きくわけると、大脳、間脳、脳幹、小脳に分けることができます。

そして大脳には、白灰質の大脳皮質と白質の大脳髄質の2つの層があり、その表面には、頭蓋内という限られたスペースでできるだけ多くの大脳皮質の面積を確保するために、多くのシワが刻まれています。

この大脳は、前頭葉、側頭葉、後頭葉、頭頂葉と、大きく4つの領域に分けることができ、その役割は異なります。

それでは、大脳を4つに分けたそれぞれの部位の主な役割を見ていきましょう。

前頭葉

主に思考や判断し、行動に移す機能をつかさどります。

● 前頭連合野 ― 思考、意志決定、想像 

● 運動野 ― 運動

● 運動性言語野(ブローカー領域)― 発話

障害を負うと、活動性の低下、自発性の欠如、人格、知性、道徳、社会性の低下や抑制の欠落、運動性失語等が起こる可能性があります。つまり、精神的な活動の低下が起こります。
運動性失語とは、言葉の理解は出来るが、しゃべれない状態をいいます。

頭頂葉

主に知覚や感覚をつかさどります。

● 体性感覚野 ― 痛み、温度、圧力などの皮膚感覚

● 頭頂連合野 ― 体性感覚野で得た情報を統合し、体性感覚として認識

障害を負うと、触覚性失認、判断力の低下、空間認識の低下、運動失行、失算、失書、半側空間無視、着衣失行等が起こる可能性があります。

側頭葉

主に聴覚や記憶をつかさどります。

● 聴覚野 ― 音の大小や高低を判別

● 側頭連合野 ― 物の形や色の識別、記憶

● 感覚性言語野(ウェルニッケ領域)― 言葉の理解

障害を負うと、感覚性失語、記憶障害等が起こる可能性があります。
感覚性失語とは、言葉は聞こえても理解できません。話し方は一見普通に見えるのですが、言葉の間違い、内容の間違いが多くなります。

後頭葉

視覚をつかさどります。

●視覚連合野 ― 目からの情報を処理して分析

障害を負うと、視覚に障害が起こります。
見えていないのに「見えている」と主張したり、見えているのに認識できないなどといった障害です。
 

それぞれの障害の内容については、高次脳機能障害の症状をご覧ください。

 

 

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