高齢ドライバーのアクセルとブレーキの踏み間違い事故・・・ニュースで良く見ますよね。私自身も、コンビニであわやのところを目撃したことがあります。
これを根本的に防ぐ手段はないのでしょうか?
気になる事故防止装置がニュースになっていたのでご紹介します。
まずはニュースの内容を要約しましたのでご覧下さい。
高齢ドライバーらのブレーキとアクセルの踏み間違い事故を防ごうと、各地の町工場が生み出した安全装置が注目を集めている。熊本の鉄工所が開発した両機能一体型のペダルは購入補助金を出す自治体もあり、納期が半年待ちの状態。大手自動車メーカーが先進技術で自動ブレーキなどの開発を進める中、町工場発のアイデアが事故防止に一役買っている。
事故はアクセルをブレーキと思い込み、強く踏み込むことで起きる。そのため、両方の機能を一つのペダルに集約した装置を開発。踏み込めばブレーキがかかり、ペダル右側のレバーを足で外側にずらせば加速する仕組みに行きついた。
「ワンペダル」の商品名で1991年から販売。取り付け工賃込み約20万円で、踏み間違い事故の増加で問い合わせが増え、2015年以降は毎年100台を生産している。
引用元:Yahooニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170329-00050065-yom-soci
このニュースを読んで、どんな装置なのか非常に気になりました。
上記のブレーキとアクセルの踏み間違いを防ぐ安全装置は、「ナルセ機材有限会社」という熊本の町工場で開発され生産されている「ワンペダル」という製品です。
では、具体的にどんな装置なのか見ていきましょう。
ワンペダルとは、そのネーミングのとおりアクセルとブレーキが一体となった世界で唯一の「安全設計ペダル」とのことです。
操作方法は、通常のオートマ車の場合はアクセルとブレーキの2つのペダルを踏み換えて操作するところ、ワンペダルは1つのペダルに足を置いたまま、 足を右に傾けるとアクセル 、ペダルを踏み込めばブレーキです。
このようなペダルになっています。
画像引用:ナルセ機材有限会社
上記画像は普通に右足で踏むタイプですが、右足が使えない身体障害者用に両足兼用のタイプもあります。
足がペダルに常に乗っている状態ですので、危険を察知してからブレーキを踏むまでに走る距離(空走距離)が短くなるので、事故回避、被害の減少に貢献するとのことですが、そのとおりでしょう。
年を取って、反応速度が遅くなればなるほど、この空走距離はどんどん長くなりますので。
しかし、これを聞いていくつか心配な点が頭に浮かんできませんか?
人によっても違うでしょうが、およそ以下のような疑問が出てくるかと思います。私は出てきました。
しかし、上記の疑問はどれも心配不要のようです。
上記の疑問に対する回答はこのようになっていました。
百聞は一見に如かず.
動画を貼っておきますのでご覧ください。
ただ、やはり運転に大事なのはフィーリングです。
実際に取付けを検討される方は、どんな操作感なのか体験されるのが一番です。全国で試乗会をされているようなので、それに参加してみるのが良いですね。
ナルセ機材さんのホームページのリンクを貼っておきます
>> ワンペダルのナルセ機材
ブレーキとアクセルの踏み間違え事故は、判断能力が衰えてきたお年寄りの事故と思われがちです。実は私もそう思っていました。
しかし、実際のところ全ての年代でそれなりに発生しており、一番多いのは20代のまだ運転に慣れてない年代とのことです。それに次いで70代、そして60代、30~50代と80代は同じくらいです。
この結果を聞いて〝?〟となる方がいるでしょう。どうして80代が少ないのか・・・。
そうです。そもそも分母の数が違うのですね。
ですから、ドライバーの人数や運転している総時間等を考えればきっと80代の数字はグンと高くなるでしょう。そして、10代もきっと高い数字になるハズです。
とにかく言えることは、決して高齢ドライバーに限った事故ではないということ。
マニュアル車が多かった時代は、踏み間違い事故はほとんどなかったはずですが、オートマチック車が大半の現代においては、誰にでも起こす可能性のある事故であるということを肝に銘じておきたいと思います。